ミニマリスト入門編(メリット5選/デメリット5選)

ミニマリストについて
minimalists

ミニマリストとは?メリット・デメリットをご紹介。

ミニマリストとは、ひとことでいうと以下に当てはまる人です。

・余計なモノを所有していない人
・モノに支配されていない人

すべてに共通して言えることとしては、 自分の価値観が明確になっている、ということです。


ひとことで「モノ」と言っても、3種類あります。
「欲しいモノ」・・・趣味の品、本当に好きなモノ など、お金や時間を掛けてでも手に入れたいもの。
「必要なモノ」・・・家、スマートフォン、パソコン など、生活や仕事に無くてはならないモノ
「余計なモノ」・・・もう着ない服、読まない本、使わないモノ など です。

「余計なモノ」とは、つまり「欲しいモノ」でも「必要なモノ」でもないものです。
ミニマリストは、「余計なモノ」を持っていません。

「余計なモノ」を持っていない、というのが何を意味するかということ、 「欲しいモノ」と「必要なモノ」が明確になっているということです。

いきなりですが、2つ質問をします。
・あなたにとって、「欲しいモノ」は何ですか?
・あなたにとって、「必要なモノ」は何ですか?

この質問に明確に答えられる方は、すでにミニマリストです。 今現在ミニマリストでなくても、いつでもなれます。
逆に、質問に答えられなかった、迷うことがあった、という方は まだまだ自身の価値観(好き、必要/不要)を棚卸しできます。

ミニマリストになるメリット5選

ミニマリストの定義はわかったけど、メリットあるの? 気になる方も多いと思いますので、メリットをまとめました。

  1. 家事が楽になる
  2. 支出が減る(余計なモノを買わない、部屋が狭くてもいい)
  3. ストレスが減る(他人の目線を気にしない)
  4. 時間が増える
  5. 部屋がきれいになる


    ひとつずつ、解説していきます。

    ・家事が楽になる
    掃除、洗濯、炊事が楽になります。
    ミニマリストになると、余計なモノがないのでテーブルの上、床、キッチンがそもそもモノが少ない状態になります。

    テーブルにモノが1つ置いてある状態を考えましょう。
    テーブルを掃除する!となった場合、

    (1)モノを避ける
    (2)テーブルを水拭きする
    (3)そのモノ自体も拭く
    (4)モノをテーブルに戻す

    という4工程掃除完了となります。
    これが、モノがない場合。

    (1)テーブルを水拭きする

    以上で掃除が完了します。
    モノが2つ、3つ、・・・と増えていくと、どれだけステップが増えるかは想像したくないですね。

    衣類や食器類も必要最小限しかないので、洗い物も最小限になります。
    このように、家事がとにかく楽になるので、時短にもなりますし、何より掃除が習慣化するようになります。


    ・支出が減る(余計なモノを買わない、部屋が狭くてもいい)
    ミニマリストになると、「余計なモノ」が何かを把握できるようなります。
    すると、普段買いがちな無駄なモノにお金をかけなくて済むようになります。

    (例)コンビニでのおやつ、安くてお得な雑貨、テンション上がって買った海外のお土産、などなど。

    また、モノが減ると部屋にスペースが生まれます。
    よくミニマリストたちは、「モノに家のスペースを貸してあげている」と言います。あなたが家に置いてあるモノたちは、家賃分の働きをしてくれているか、という考えをすることで、必要なモノ/余計なモノを見極めているようです。

    モノが減ると、当然広い家に住む必要がなくなるので、最低限の広さの家住むことで、家賃も抑えられます。

    このように、ミニマリストは支出が減るので、お金も貯まりやすい生活になります。


    ・ストレスが減る
    ミニマリストになるとストレスが減ります。
    いつもモノを家の中で探している人は、それが解消できます。
    なぜなら、ミニマリストは自分が持っているモノを把握しているからです。

    逆に言えば、持っているかどうかすらわからないようなモノは、「余計なモノ」として持たないのです。

    また、上述の通り掃除にかける手間が減るので、家事に対するストレスから少しばかりは解放されます。
    結果として、かなりストレスフリーな生活を送れるようになります。


    ・時間が増える
    「余計なモノ」を持たないことにより、自分が自由に使える時間が増えます。
    上述の通り家事の手間が少なくなるので時間が浮きますし、服も最小限持っていれば良いので、毎日何を着ようか、悩んでいる時間をカットできます。

    普段持って歩かなければいけない必要な荷物も把握しているので、
    外出時の準備や旅行のパッキングも悩まずすぐに終えられます。
    時間が増えることによって、余裕を持って、外出や普段の生活を楽しむことができます。


    ・部屋がきれいになる
    「余計なモノ」を手放すことで、部屋がスッキリします。
    掃除も楽になれば習慣化するので、きれいな状態を保つことができます。

    昨今のコロナ禍におけるステイホーム長期化を鑑みると、快適な部屋空間はとても重要性が増していると考えます。

上記を見ると、いいことだらけなように思えます。
やらない理由はないのでは?そんな美味しい話ある?と、私なら疑ってしまいます。というか、実際疑ってしまいました。

そこで、ミニマリストになるデメリットについてもご紹介します。

ミニマリストになるデメリット5選
  1. 「捨てたい病」にかかる
  2. 特殊な人に思われる
  3. 同じ格好になりがち
  4. 家族と価値観を合わせることが難しい
  5. 半端な趣味は諦めることになる

ひとつずつ、解説していきます。

・「捨てたい病」にかかる
捨てなきゃ、捨てなきゃと勝手にプレッシャーを感じ過ぎてしまい、本当は「必要なモノ」なのに「余計なモノ」と思い込んで捨ててしまう、という状態です。ミニマリスト目指している中期にありがちです。

・特殊な人に思われる
ミニマリストになると、自然とモノが少なくなります。ある種、殺風景だし、あんまりモノを持ち歩かない人、持っていない人というレッテルが張られる可能性があります。
ミニマリストになった時点で、他人の視線に関してはあまり気にならなくなるもの(豊かさの本質ではないから)なので本人からするとどうでも良いことですが、そのように思う方もいるようです。

・同じ格好になりがち
「私服の制服化」と呼ぶこともありますが、ミニマリストは本当にお気に入りの服、着やすい服を少数精鋭残して着まわします。必然的に、同じ格好になりがちです。スティーブ・ジョブズも同じ服をたくさん着てましたよね。中には、気にされる方もいるようです。

・家族と価値観を合わせることが難しい
夫婦、子供、祖父母と過ごしていると、全員が全員、「ミニマリストいいな」と思ってくれるわけではありません。自分だけミニマリストになると、他の家族のモノが気になってきてしまいます。中には、勝手にモノを捨ててしまい、トラブルになったというケースもあるようです。上手く、家族の価値観も尊重し、付き合っていく必要があります。

・半端な趣味は諦めることになる
趣味の品は大概、(生きていくために)「必要なモノ」ではありません。「欲しいモノ」に該当します。中途半端は趣味を持っている、という方は少なくないと思います。一度挑戦したが諦めた楽器、趣味になるかと始めたカメラ、音楽・・・。そういったものはミニマリストの観点では真っ先に「余計なモノ」にリスト入りします。
一度お金を掛けて始めた趣味は、諦めることがかなり勇気が必要ですが、そのような選択もしていく必要があります。

その他、他の方のブログを調べて見ると、以下のような例がありました。

・服を捨てすぎて寒くて風邪を引いた
・物を捨てすぎて不便で仕方がない、ストレスが増えた
・家族の物を勝手に捨てて大喧嘩になった
・マットレスを捨てたら腰を痛めた
・炊事道具を捨ててしまい外食が増えたせいか体調を崩した

確かに言われてみれば・・・と思うかもしれませんが、 本当にミニマリストであれば、このようなことは起こりません。

なぜなら、この方々は「欲しいモノ」「必要なモノ」を見極められていないまま、「余計なモノ」だと思い込んで捨ててしまったからです。

実は、「必要なモノ」だったパターンですね。
これがいわゆる、「捨てたい病」の正体です。

こういった失敗をしないためにも、まずは価値観の棚卸しを 先におこなったほうが良いことは明白ですね。 一回失敗したとしても、買い直せば良いのでそれは良い経験ということで 人生にとってはプラスとは考えます。

さて、ミニマリストに向いている人 メリット、デメリットを紹介してきましたが、 当然万人に受け入れられるものでもないので、向いている人、向いていない人を紹介します。

ミニマリストに向いている人

・家事のストレスから解放されたい人
・よくモノを探し回っている人
・人生の無駄を減らしたい人

私はどれも当てはまってました・・・。
シンプルな暮らしに憧れる人は、何らか今現在ストレスや不安をかかえているという方です。ミニマリストになれば、解決するかもしれません。

では逆に、向いていないひとはどうなるでしょうか。

ミニマリストに向いていない人

・コレクター
・たくさんの服に囲まれている/選ぶのが幸せな人
・仕事柄、本や文献、書類の保有が必要な人

向いていない、と書きましたが、ミニマリストは1か0の世界ではありません。

たとえば、服やファッションが大好きな方は、
・衣類や靴類に関してはマキシマリスト(たくさん所有する)
・日用品やキッチン用品はミニマリスト(最小限所有する)
というセミミニマリストの考え方もあります。

自分の中で「ミニマル(最小限)」でさえあれば良いのです。

まとめ

いくつか、ミニマリストには メリット・デメリットがあることをお伝えしてきました。

ミニマリストのメリット:
・家事が楽になる
・支出が減る
・ストレスが減る
・時間が増える
・部屋がきれいになる

ミニマリストのデメリット:
・「捨てたい病」にかかる
・特殊な人に思われる
・同じ格好になりがち
・家族と価値観を合わせることが難しい
・半端な趣味は諦めることになる


それぞれの趣味嗜好、環境、家族構成、仕事によって 合う/合わないがありますので、ミニマリストを強制するものでは 当然ありません。

しかし、思考の整理やシンプルな暮らしで得られるものもたくさんあるので、 一度検討してみてはいかがでしょうか。

興味を持った方がいらっしゃれば、 まずは「ミニマリスト入門」の方向けの書籍を紹介していますので ご覧になっていただければと思います。

ミニマリスト関連の書籍たち

以上、ミニマリストについて(入門編)でした。
ミニマリストについて興味が出てきた、という方は、ミニマリズムの歴史について深く知る、以下の記事もおすすめです。

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